【書評】人が感動するたった2つのメカニズム『音楽の科学』

Diary

なぜ音楽は聴いていてこんなにも楽しいのか。

当然、なかなか耳になじまない音楽もある。

感動する音楽とはどんな音楽か。

気になったことはありませんか。

人間は音楽を聴く際に、初めて聞く音楽でもこれまでの経験から、
次にどんな音が来るのかをだいたい予測することができます。

このことはAメロからBメロ、そしてサビといった曲全体の構成についても言えますし、
単音やコードのレベルでも同じことが言えます。
つまり、C→Gのコード進行がきたら次はAmかな、といった感じですね。

『音楽の科学』によると、我々は自身が所属するコミュニティの音楽に慣れ親しむことで、
このような予測の能力を後天的に身につけていくそうです。

『音楽の科学』音楽の何に魅せられるのか?


人間は自分の予測が当たると嬉しいと感じます。

つまりの刺激を得ることになります。

でも予測が当たりすぎると、それはもはや未知ではなく当たり前のものとなっていき、

今度はだんだん飽き始めます。

退屈な音楽になり得る1つの要因として、曲の進行が簡単に予測できるということが挙げられるそうです。

ここで「感動する音楽」にあるもう1つの要素が裏切りである。

 

予測していた音とは違った音が聴こえたとき、人はその曲の未知興奮します。

これからどうなっていくのかと、まるで冒険するかのようにワクワクしてきます。

サスペンス映画や推理小説でも同じことが言えますね。
予測していた展開と違っていると、どういう結末になるのかとワクワクしてくるものです。

ある程度の予測が可能な状態で不意に裏切りが訪れる時、人はそのギャップに魅了されます。
この絶妙なバランスが「感動する音楽」を創り上げているようです。

目次】(全649ページ)

第1章:前奏曲-世界は音楽に満ちている

第2章:序曲-音楽とは何か、そしてどこから来たのか

第3章:スタッカート-音楽とは何か、また使う音はどう決められるか

第4章:アンダンテ-良いメロディとは何か

第5章:レガード-音楽とゲシュタルト原理

第6章:トゥッティ-協和音と不協和音

第7章:コン・モート-リズムとは何か

第8章:ピッツィカート-音色

第9章:ミステリオーソ-音楽を聴くと、脳はどう活動するのか

第10章:アパッショナート-音楽はなぜ人を感動させるのか

第11章:カプリッチョーソ-音楽のジャンルとは何か

第12章:パルランド-音楽は言語か

第13章:セリオーソ-音楽の意味

      コーダ-音楽の条件

なかなかボリュームのある本ですが、読み応えはあると思います。
今までただ「楽しい」という感覚だけで聞いてきた音楽を客観的に見直すことができます。

音楽は言ってしまえば娯楽です。
食べ物や酸素のように、人間の生存にとってそこまで重要な役目は果たしません。

それにもかかわらず、音楽を持たない民族はまだ確認されていません。
もっと生活を便利にするであろう文字を持たないのに、音楽はあるんです!!
人類が音楽を持った意味とは。

『音楽の科学』音楽の何に魅せられるのか?

 

それにしても、ミスチルは最高ですね。

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