【書評】言葉が世界を切る!?『ベルクソン=時間と空間の哲学』

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言葉が世界を切る!?

どうして人は言葉を持ったのでしょうか。

コミュニケーションのため?

抽象的な思考を可能にするため?

その答えは今でもまだ見つかっていません。

では、我々は言葉を使って何をしているのでしょうか。

「コミュニケーションに決まってるじゃないか」と思う方も多いはずです。

実際そうなのですから。

でも、もう少し詳細に見てみると、言葉の働きは世界を分割していくことにあることがわかります。

まず世界とは、今、私たちが生きているこの空間と時間のことです。

ここで、もし言葉というものを人間が持っていないという状況を想像してみましょう。



あなたは恋人に「コーヒーを淹れてもらいたい」とします。

どうやって伝えますか。

ジェスチャーでしょうか。

指でカップを指して、コーヒーを淹れる動きを再現するでしょうか。

でももしかすると、恋人はオレンジジュースを入れてしまうかもしれません。

こう考えると言葉はとても便利な道具のように思えてきますね。

言葉が持つ強力な機能として、「指示性」があげられます。

つまり、”ko-hi-“という音で「コーヒー」を指示できるのです。

これでオレンジジュースと間違えることはありません。

では「指示する」とはどういうことでしょうか。

簡単に言えば、ある事物を特定するということです。

別の言い方をすれば、ある物事を他の物事から切り離すということです。

「コーヒー」と言うことで、恋人の選択肢の中から「オレンジジュース」は除外されます。

これが先に述べた、世界を分割するということです。

一般的に「言葉」というと、無限に創造的なもので、「積み上げていく」イメージがありますが、

指示することで、それを他から切り離すというアプローチも面白いですね。

少し難しいですが、ベルクソンの言語観にはとても惹きつけられるものがあります。

気になる方はコチラ👇

ベルクソン=時間と空間の哲学 (講談社選書メチエ)

目次】(全231ページ)

第一章 ベルクソンの哲学

第ニ章 「持続」とはなにか

第三章 純粋持続批判

第四章 持続は記憶である

この記事はベルクソンの言語観を私なりに解釈した内容となっていますので、
他の解釈もあるかもしれませんし、全く間違っている可能性もあります。
その際は議論しましょう!

また、この本では言語についても触れられていますが、メインの内容はベルクソン哲学の
大きなキーワードとなっている「持続」です。

日本人哲学者、西田幾多郎の「純粋経験」に近い概念かなとタイチは考えています。

興味があれば、是非手に取ってみてください。


ベルクソン=時間と空間の哲学 (講談社選書メチエ)

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