こんにちは、台湾在住4年目に突入したたいちです。
日本と台湾は同じアジア圏に位置していながらも、文化や習慣は大きく異なります。
ということで、今回は台湾に移住してから自分の中で変化した価値観について書いていきたいと思います。
習慣編
水
水とは飲み物のことです。
日本に住んでいた頃から、僕はよく水道水を飲んでいたのですが、水を飲むという習慣は今も続いています。
※台湾で水道水は飲めないとされているので、ウォーターサーバーや飲用水として売られているものを飲んでいます。
台湾に住み始めてから変わったのは水の温度です。
日本で飲み物といえば、当然冷たい方がおいしいですよね!
特に水は冷たくなければ飲めたものではありません。
ですが、台湾では「冷たい水は体によくない」という教育が強く根付いているので、夏でも運動の後でも、飲む水は「温かい」水です。いわゆるお湯です。
初めは気持ち悪かったのですが、今となっては平気になってしまいました。
健康のことを考えると、お湯の方がいいですよ!
服装
日本に住んでいた頃は、近くのコンビニへ行くのにも服装や身だしなみはある程度整えてから家を出ていました。男の僕でそうですから、女性の方ならなおさらだと思います。
ですが、今ではなーんにもせずに外出ができます。
起きたままの格好(Tシャツとスウェット)で、髪の毛も特に直さないまま、スリッパを履いてスーパーへ買い物に行きます。
さすがに旅行に行くときや仕事のときは、しっかり決めていきますが、少し外出する程度であれば何の準備も必要ありません。
というのも、台湾ではあまり他人の外見についてとやかく言う文化がないからです。
その人がどんな格好をしていようが、他人が口出しをする権利はありません。
これは男女問わず同じことが言えます。
以前、台湾人の女性とこんな会話がありました。
「私、今52kgなんだ。たいちは?」
「えっ、女の子が自分の体重を言ってもいいの?」
「えっ、大丈夫だよ。私の体重はたいちには関係ないでしょ。」
「まぁ、、そうだけど。」
これにはさすがにびっくりしましたが、自分軸をしっかりともっている証拠だと思います。
台湾人は、いい意味で他人に興味を持っていません。
見切り発車
ここで言う見切り発車とは運転のことではありません。
台湾人は「あ、面白そうかも。」と思ったらすぐに行動ができる人が多いという意味です。
実際、日本と比べても起業率はかなり高くなっています。
私も日本に住んでいた頃は、何かを始める際にはまず準備をしっかりして、できるだけリスクを排除して、成功が見えたらようやく実行するという感じでした。
ですが、台湾の見切り発車文化に染まってからは、「とりあえずやってみる」ということに抵抗を感じなくなりました。当然、やってみれば思っていたことと違うことは山ほど出てきますが、それはやりながら修正していけばいいのです。
台湾人は行動力が高い分、慎重性に欠けるので、それが原因ですぐに事業を畳むということも少なくありません。先月できたばかりのお店がもう…なんてこともザラにあります。
恋愛編
連絡の数
台湾人との恋愛で一番重要なのは「いつも一緒」です。会えないときでも常にLINEでやりとりをしています。本当に朝から晩まで中身のないLINEをやりとりしています。
僕もいい感じの子がいたときに(付き合うには至りませんでしたが…)このLINE地獄に足を踏み入れてしまい、かなりストレスを感じていました。
僕はマメに連絡とるのが苦手で、週1でデートして、週2くらいで電話できればいいというスタンスだったので、1日中LINEに拘束されるのはかなりキツイものがありました。
台湾人と付き合いたい方は要注意です。
エスコート
台湾では日本よりも男女平等が浸透しており、恋愛においてはむしろ「女性はお姫様」といった風潮があるように感じます。以下では日本人男性が台湾人女性を射止めるための必要最低限のスキルを伝授しておきます。
①ドアを開ける
建物の中に入るとき、タクシーに乗るときなど目の前にドアがあれば必ず開けましょう。
また、お年寄りや小さい子どもに対してもドアを開けてあげることができれば好印象です。
②荷物を持つ
日本でも買い物した後の大きい荷物を男性が持つことはありますが、台湾では女性が身に付けている小さいかばんまで持つことが推奨されています。
日本人女性がこれをされると嫌がる方も多いと思いますが、台湾人女性の目には「素敵な男性」として映ること間違いなしです。
③料理の取り分け・準備
台湾のレストランでは、お箸、お皿、水など、全てセルフサービスのところが多いです。
料理が運ばれてくる前にこれらをテーブルの上に準備しておくのですが、これも基本的には男性側が行います。
④エビの殻をむく
これは僕も初めて聞いたときはびっくりしました。
料理にエビが入っている場合、男性が殻を剥いてあげます。
子どもの頃はよくお母さんに剥いてもらっていましたね。
この習慣も日本人女性であれば嫌がるのではないでしょうか。
ですが台湾人女性にとっては、手を汚さずにおいしいエビが食べられるので、これ以上の幸せはないのです。
これらのスキルを身に付けた今、以前より少しレベルの高い男になった気がします。
対人関係編
友達の作り方
台湾では友達と遊びに行くとなった場合、必ずと言っていいほど「あの人、誰?」ということが起こります。友達が別の友達を連れてきているのです。その連れてこられた友達が、また別の友達を連れてきているということもあります。
このように何かパーティや旅行など、大きなイベントを行う時には大量の「あの人、誰?」が発生し、これが友達を増やすきっかけになります。
遊ぶときは大勢の方が楽しいと考えている台湾人が多いので、誘う分にはほとんど問題はないと言っていいと思います。逆に誘われたら、友達をつくるチャンスです。
初対面
日本には「敬語」があるので、初対面だとどうしても少し硬くなってしまいます。
中国語にも一応敬語という概念はあるのですが、ビジネスの場面で使用することが多いので、初対面であってもビジネスシーンでなければ、いつも通りの言葉で話します。
僕も以前、彰化というところへ遊びに行った際に、たまたま隣に座っていた女性に声をかけられ、そのあと一緒にお寺巡りをしたり、晩御飯を食べたりしたことがあります。
他にも、夜市の屋台で並んでいた時に話が合い、そのあと一緒に夜市をぶらぶらしたこともあります。
レストランでも席がない場合は、知らない人と相席することもよくあります。
台湾では初対面だからと言って気負う必要はありません。
店員
店員さんとお客さんの間に上下関係というものはほとんどありあません。
店員さんは「うちの商品が気に入らなかったら買わなくもいい」という精神の人が多く、お客さんもそのことを理解しているので、過剰なサービスはありません。
そのため、日本のサービスは最高級に素晴らしいと感じるのだと思います。
これは日本でもありますが、何度も同じお店に通っていると、店員さんが自分のことを覚えてくれて、何も注文しなくても料理を作りだしたり、商品を袋に入れたりしてくれます。
僕は以前から人見知りはあまりしないタイプですが、台湾に来てからはもっとオープンになりました。旅行先でスマホのバッテリーを節約したいときは、Google Mapを開かずに、その辺に歩いている人に道を尋ねることも少なくありません。
やっぱり人と人の距離が近いのはいいですね。
おわりに
いかがでしたか。
環境が変わると、それまで持っていた価値観も簡単に上書きされます。
いいか悪いかは別として、違った価値観に触れると、また違った世界が見えてきます。
今の自分が好きはないという人は、思い切って環境を変えてみるのもいいかもしれません。
今回は以上です。
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