2021年6月4日、日本は台湾にアストロゼネカワクチン124万回分を支援しました。
これを受けてTwitterでは「#日台友好」、「#台日友好」がトレンド入りになったり、台湾メディアでも大きく取り上げられたりしました。
台湾のランドマークである台北101にも「台湾❤日本」「台日の絆と感謝」といった文字が点灯しました。僕は以前、台湾のある学習塾で日本語を教えていたこともあったので、当時の学生からも「ありがとう」のメッセージがたくさん送られてきました。
そこで今回は、これまで台湾に住んでいてよかったことを紹介しようと思います。
小籠包のおばちゃん
僕が台湾に住み始めて2日目の夜、晩御飯に何を食べようかと夜市をぶらぶらしていると、小さな小籠包屋さんを発見しました。
まだ観光気分だったので、台湾の小籠包がどんなものか食べてみることに。
しかし注文のルールが分からない!
箱のサイズを選ぶだの、このゾーンからは〇個までだの、漢字でルールが書かれているが全然わからない。
他のお店に変えようと諦めかけた瞬間、店員のおばちゃんが近寄ってきて
「あんた何人や?」
「日本人です」
と中国語会話レッスン1をすると、
「好きなだけ取ってええよ」
と言わんばかりの笑顔で何やら合図をしてきました。
当然、一番大きいサイズの箱を選んで入れられるだけ入れて、おいしくいただきました。
今でも時々そのお店に行きますが、ルールに従って注文しています。
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怖くない歯医者
歯医者って怖いですよね?
できれば行きたくない場所Top10には入ると思います。
ですが、どうしても行かなければならないときもあるんです。
しかし台湾と言えども、外国で歯医者に行くのはさすがにハードルが高いと思い、日本語が話せる先生のいる歯医者を本気で調べました。
すると、少々値段は張るものの日本語ペラペラと噂の歯医者を見つけたので、そこへ行くことにしました。
治療のために合計3回その歯医者へ通ったのですが、一度もお金を請求されることはありませんでした。
何かがおかしいと思い、
僕:「お金はいつ払いますか」
先生:「私な、歯の勉強するために日本に行ったんやけど、そん時めっちゃよくしてもらったからな。日本人は無料や!」
僕:「….じゃあ、また来ますね!」
先生:「はいよ!」
噂通りその方は日本語がペラペラだったので、本当にこの通りの会話をしました。
見逃してくれた警察官
台湾はバイク社会で、どこに行くにもバイクに乗ります。
僕も台湾に住み始めて2年目に入るときに、たまたま友達から無料でバイクを譲ってもらいました。(なぜかヘルメットは100元で買わされた。)
日本と違い、台湾は右側通行なのでバイクが曲がるときは二段階左折しなければなりません。
その時は夜中だったので、「行けるやろ」と思って直接左折したところ、後ろからサイレンが高らかに鳴り響きました。
「IDを見せなさい(中国語)」
「・・・(中国語が分からないフリ)」
「IDを見せなさい(英語)」
「・・・(英語が分からないフリ)」
「ID!!!」
「(さすがにIDはわかるよな。)」
仕方なくIDを差し出すと、、、
「日本人ですか?(日本語)」
「(日本語だと!?)はい、そうです….」
さらにIDに記載された職場を見て、
「おお、私以前はここで日本語を勉強していましたよ。
〇〇先生を知っていますか?」
「マジで!?はい、知ってますよ」
「〇〇先生はいい先生ですね。
先生、夜は危ないので気をつけて!
さようなら」
「・・・ありがとうございます!さようなら!」
あ~、日本語の先生でよかった!
美容院のお姉さん
僕は1カ月に1回のペースで髪を切るのですが、台湾に住み続けて4年間、ずっと生き続けている美容院があります。そのお店に通っている理由は、①安い、②近い、③お姉さんたちが綺麗だからです。
毎月通っていると、当然お姉さんたちと顔なじみになります。
しかも日本人ですから、それだけで目立った存在になるわけです。
台湾の美容院では基本的にシャンプー、頭のマッサージ、カットがサービスの一連の流れになっています。そして僕はマッサージが大好きなのです。めちゃくちゃ気持ちいい。
その日もいつも通り至福のマッサージを受けていると、お姉さんがへたくそ(かわいい)な日本語で話しかけてきました。どうやら学生時代に日本語を少し勉強したことがあるそうです。
話は盛り上がって、結局30分くらい頭のマッサージをしてもらいました。
そろそろ髪切ってくれない?
500元ステイ
台湾生活1年目が過ぎようとしていた頃の話です。
12月31日の夜、僕は初日の出を見るために1人で阿里山という山へ向かっていました。
阿里山へ行くにはまず、嘉義という町で1泊してから向かうのが一般的なルートです。
台湾では大晦日の日には、各地で無料の野外コンサートが開かれるなど大いに盛り上がります。
最後まで楽しんだ僕は夜中の2時にホテル探しを開始しました。
お金もなかったので、ホテルに使えるお金は500元まででした。
ですが大晦日の夜に500元で泊まれるところなどまずありません。
そこで慣れない中国語で交渉していると、受け付けのおじさんが
「君は何人だい?」
「あ、日本人です。」
「日本人!?
ちょうど1部屋だけ空いてるから、そこ泊まってもいいよ!」
あまりの嬉しさに、翌朝自分の朝ごはんを我慢して、おじさんにコーヒーをプレゼントしました。
おわりに
いかがでしたか。
まだまだ「日本人でよかった」エピソードはたくさんあります。
「日本人だからどうせ助けてもらえる」という感覚は迷惑なだけなのでよくないですが、お互いに信頼し合える関係がすぐに築けるというのは素敵ですね。
僕個人ではまだまだ台湾に対して何もお返しができていないので、これからたくさん納税しようと思います。(笑)
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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