【間違えると効果なし!?】ゼロから始める大人の英語学習~4つのステージをクリアせよ~

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こんにちは、タイチです。

私はアメリカの大学で言語習得理論について勉強し、日本の大学院では認知言語学という分野の研究を行っていました。

その後、英語講師→日本語講師とキャリアを積み現在に至っております。

『子どもの言語習得』の記事の冒頭でも触れましたが、子どもと大人では言語を習得するプロセスは異なります。

子どもは比較的聴覚情報を頼りに言語を習得していくのに対して、大人の場合は文字情報や論理に基づいて言語学習を行ったほうがはるかに効率が良いとされています。

子どもは子どもの武器を、大人は大人の武器を使いましょう。

今回は、大人になった私たちが取るべき言語学習の方法について書いていきます。

子どもの脳と大人の脳

言語中枢

脳にはいろいろな働きがあります。

中でも、言葉に関係する働きを持つ部位は、多くの人の場合、左脳にあります。

主に話すことを担うブローカ野と、言葉の理解を担うウェルニッケ野です。

早速ですがクイズです。

子どもの時に何らかの原因で左脳が負傷してしまった場合、その子どもは言語習得ができなくなるでしょうか。




答えは”No”です。できます。

子どもの場合、左脳が負傷してしまっても脳がまだ発達段階なので、負傷した部分を今度は右脳で補うようになります。

しかし大人の場合は話が別です。

大人はすでに脳ができあがっているので、子どものように補完が起きません。

大人のみなさん、脳は大切にしましょう。

神経細胞

生まれたばかりの赤ちゃんは、神経細胞(ニューロン)を大量に作ってこれからの人生に必要な情報をできるだけ多く収集していると説明しました。>>『子どもの言語習得』

したがって、世界中のどんな言語音でも聞き取ることができます。

しかし大人の場合、この神経細胞の大量生産キャンペーンはすでに終了しているので、外国語を聞いても

文節(単語と単語の切れ目)がわかりません。

脳部門では完全に子どもに負けていますね。

それでは、私たち大人が言語を習得するにはどうすればいいのでしょうか。

ステージ別言語学習

言語学習にはステージがあります。

ステージを飛び越えて学習しようとしてもなかなか上手くいきません。

各ステージで学習内容や学習方法は異なりますので、ここで見ていきましょう。

(尚、この記事を読んでいるのは、外国語0学習の方だと想定しておりまので、ここでは初級者のステージだけを扱います。)

ステージⅠ:まずはインプット

正直に言って、ここが一番しんどいところです。

言語を習得するためには、やはり基礎的な語彙文法は知っておかなければなりません。

とはいっても、ただ単語帳を繰り返して単語量が増えたところで、使い方を知らなければ意味がありません。

タイヤやハンドルなどの部品があっても、組み立て方が分からなければ車は作れないのと同じですね。

今後、外国語を勉強するときは「どうやって使うか」を考えながら勉強するようにしてください。

具体的には以下の通りです。

・単語単体ではなく、例文をたくさん見る。

・スペルより発音重視。

・簡単な分を自分で作る

順に解説していきます。



【単語単体ではなく、例文をたくさん見る。】

例文は言語学習における宝の山です。

例文には文が表している意味だけでなく、文法や発音、コロケーションなどいろいろ役に立つ素材が詰まっています。

例)”play”という語を調べる

・He is playing baseball.
(彼は野球をしています。)

・The movie is playing at several theaters.
(その映画はいくつかの映画館で上映されています。)

・We played cards after dinner.
(私たちはご飯を食べてからトランプで遊んだ。)

・She can play the piano well.
(彼女は上手にピアノが弾けます。)

同じ”play”でも、一緒に使う名詞(baseball, movie, cards, piano)によって、いろいろな使い方ができることが分かりましたね。

毎日1つだけでもいいので、動詞を選んで「どうやって使うか」を考えながら、たくさん例文を見てください。

ここで動詞と言ったのは、我々の話す文の多くは動詞を中心として展開されるからです。

これは日本語でも同じです。

例.

・北海道へ行きます。

・公園で寝ます。

上の文はどちらも<場所+助詞+動詞>の文ですが、①は移動動詞(行きます)、②は動作動詞(します)を使っているので、助詞が変わります。

また、基本的には同じ意味を持つ語でも言語によっては使い方が異なるものがあります。

例.

帽子眼鏡ズボンシートベルト

日本語

かぶる

かける着る履く

締める

英語

wear

wearwearwear

wear

中国語

戴[dai]

戴[dai]穿[chuan]穿[chuan]

繋[ji]

以前私が台湾人の学生に日本語を教えていた時の話です。

学生「私は今日、足が酸っぱいです。」

「・・・・。!筋肉痛ですね^^」

中国語では運動して体の部位が張っている状態のことを「酸[suan]」といいます。

その学生は「酸っぱい」という日本語を知っていたので、中国語の使い方を日本語の当てはめてしまったんですね。

このような間違いはどんどんしていくべきだと思いますが、単語を覚える際にたくさん例文を見て、
どの範囲まで日本語の使い方が適用可能なのかもチェックしておくといいですね。





【スペルより発音重視】

日本の外国語教育では読み書きに重きが置かれているため、どうしても書けるようになることを優先してしまいがちですが、効率の良い方法とは言えません。

発音を重視した勉強法に切り替えることで、発話能力だけでなく、聞き取りの能力も向上します。
なぜなら、私たちは自分で発音できない音は聞き取れないからです。

よく考えれば当然のことですが、このことを理解できていない方が意外と多いです。

発音記号を覚える必要はありませんが、単語を覚えるときは耳から覚えましょう。

そして、実際に自分で言ってみることを大切です。

自分の発音が正しいかどうか確認する一番簡単な方法はSiriを使うことです。

何回も正しい音を聞いて、正確に言えるようになるまで練習しましょう。

【簡単な文を自分で作る】

本当に簡単な文でいいです。

注意点としては、できるだけ辞書を使わないことです。

実際の会話の場面を考えたときに、いちいち辞書なんか引いていると会話が弾みませんよね。
自分が知っている単語と文法だけでいかに表現するかを考えましょう。

実際の例

先日、携帯のモバイルバッテリーが欲しくて電気屋さんに行ったのですが、
「モバイルバッテリー」の中国語を知りませんでした。そこで絞り出した表現がコチラ。(実際は中国語)

私:「あの~、アレありますか。スマホが死んだ後で、もう一回命をあげることができる電気のマシン…」

店員:「・・・。これ?」

私:「それ!!!!!!!!!」

これはさすがに恥ずかしかったですが、要はこういうことです。

上級者でもネイティブでない限り、知らない単語は必ず出てきます。
そういう時に、いかに知っている単語と文法で言いたいことにたどり着くかが重要なのです。

ステージⅡ:質問をしまくろう

初めは、自分から説明したり積極的に発話をするのはかなり難しいと思います。

ある程度、語彙や文法が固まったら、質問をたくさんするようにしましょう。

これも簡単な質問でOKです。

例.

・what / where / who is (are)~?

・what / why / when do (did) you~?

疑問文であればある程度形は決まっていますよね。

あとは周りの名詞や時制(過去・現在・未来)、単数/複数をコロコロと変えていくだけです。

大事なのは、外国語で会話をするという感覚を感じるということと、

質問した後に返ってくる答えをそのまま覚えることです。

はっきり言って、大人がネイティブ並みにペラペラになることはほとんど不可能です。

ペラペラっぽく話している人たちは、場面に応じた言い回しを覚えているだけなのです。

つまり、ネイティブスピーカーのモノマネです。

ここでとっておきの方法をお伝えします。

それは助動詞を中心に疑問文を組み立てることです。

助動詞とは、Can, Will, Must, Should,などのことです。

どうして助動詞!?①助動詞の後ろは必ず動詞の原形と決まっています。

単数・複数・三単現など考える必要がないので気楽に使えます。

 

②文字通り、動詞を助けてくれる。

Can(~できる)

Will(~つもり)

Must(~なければならない)

Should(~はず/~べき)

助動詞にはすでに汎用的に使われる意味が入っているので、あとは動詞をくっつけるだけで簡単に言いたいことがカスタマイズできるのです。

ステージⅢ:修飾して長い文を作ろう①

これまでは簡単な短い文で会話をしてきました。

でもやっぱり長い文を話して、ペラペラ話している感じを出したいですよね。

一番簡単な方法は名詞を修飾することです。

例.

・私は花が好きです。
”I like flowers.”

→私は小さくて、赤い、可愛い花が好きです。
”I like small, red, and pretty flowers”

 

・昨日、友達とお寿司を食べました。
” Yesterday I ate sushi with my friends.”

→昨日、親友ととても高級なお寿司を食べました。
”Yesterday I ate very expensive sushi with one of my best friends.”

このステージからできるだけ、どんな名詞かを意識して文を作るようにしましょう。

こうすることで、発話が単調にならず会話にリズムが出てきます。

ステージⅣ:接続詞を使って長い文を作ろう②

今度は修飾ではなく、接続詞を使ってこれまで分けて作っていた文を繋ぎましょう。

接続詞の例.

because~,(~なので・・・)

although~, (~だけど・・・)

if~, (もし~なら・・・)

even if~, (~だとしても・・・)

as~, (~につれて・・・)

when~, (~ときに・・・)

接続詞は論理関係を表す言葉です。

長く話してペラペラ気分を味わえるだけでなく、論理的に話が組み立てられるようにもなるので、積極的に使っていきましょう。

結局、一番いい練習法は!?

ここは専門家によっても意見の割れるところですが、私はシャドーイングだと答えます。

*シャドーイングとは、聞こえてくる音を少し遅れてそのまま声に出すことです。

意味が理解できていなくても大丈夫です。とにかく音についていきましょう。

ネイティブスピーカーの恋人を作ってしまうのが一番早いとよく言いますが、これも結局はモノマネできる人がいつも近くにいるからということです。

うまい人のマネをしたほうがいいのは言語習得に限ったことではありませんね。

恋人を作ることは簡単じゃないので(私にとって///)、YoutubeやNetflixで好きな映画を見つけて、日本語字幕を表示しながらシャドーイングをしてみましょう。

ここでのポイントは英語字幕ではなく、日本語字幕を表示させることです。

理由1.

話している英語は必ずしも字幕と同じとは限りません。

字幕には画面幅に表示される文字数の制限があるため、しばしば編集されます。

 

理由2.

日本語で意味を理解しながらシャドーイングすることで、字幕なしでは聞き取れていなかったであろう音も脳が勝手に補完して聞き取れるようになります。

これは実際にやってみればわかるはずです。

最後に

語学学習を途中で諦めてしまう人が多いのは、自分の成長が実感できないからです。

毎日コツコツ頑張っているのに、成長が実感できないとやる気がなくなるのは当然のことです。

ですが、スポーツと違って語学学習はやればやるだけ身に着きます

スポーツならどんなに頑張っても、もともとの体つきやセンスといったものが実際のプレーに影響を与えて、

思うような結果が出ないということも少なくありませんが、語学学習は違います。

勉強すれば勉強するだけ上達します。

厳しい言い方をすると、出来る人はやった、出来ない人はやらなかったということです。

せっかくなら外国語を勉強して世界を広げたいと思いませんか。

まとめ

・言語学習にはステージがある
ステージⅠ:インプットする
ステージⅡ:質問をしまくろう
ステージⅢ:修飾して長い文を作ろう①
ステージⅣ:接続詞を使って長い文を作ろう②
・一番いい練習方法はシャドーイング

いかがでしたか。

ペラペラになりたいからといって、むやみに勉強しても言語習得はうまくいきません。

自分が今どのステージにいるのかを認識しながら、学習を進めていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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